東京街歩きコース内容

東京街歩き 119散歩コース&マップの詳細内容

B-6-02 戦争の終わり 終戦前後の事件を検証

悲惨な太平洋戦争は1945年(昭和20年)8月15日に放送された玉音放送により日本の降伏で終結しましたが、大きな混乱も引き起こしました。

終戦の勅諭を阻止すべく、前日深夜に近衛師団参謀が中心となって皇居を占拠し玉音放送の録音盤を奪おうとする宮城事件が起き、一部は皇居前で自決しました。敗戦直後の自決は軍人のみならず、東京でも手榴弾や割腹などでの集団自決など多数にのぼりました。 また、連合国により戦争犯罪を問う東京裁判が1946年(昭和21年)から行われ、戦争指導者として東條英機ら7人が処刑されました。陰に隠れて忘れ去られそうな終戦前後の混乱の痕跡を探訪します。

巣鴨プリズン跡はブログ「池袋ぶらり歴史散歩-1 巣鴨プリズン跡」の実際の街歩きレポートに収録されていますので、是非参照してください。リンクをクリックすると別ウインドーで開きます。

主な史跡抜粋

代々木公園 十四烈士自刃の碑
終戦直後の8月25日に敗戦の責任を感じ大東塾員14名が代々木練兵場で割腹自刃しました。大東塾とは右翼団体であり、当時は政界への影響力も強い団体だっといいます。

青松寺 孤忠留魂之碑 (宮城事件)
終戦に反対して宮城事件を主導した陸軍将校四士の慰霊碑です。近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件。近衛第一師団長を殺害、皇居を占拠し玉音放送の録音盤を奪おうとしました。

愛宕神社 殉皇十二烈士女之碑
終戦に反対する民間団体の尊攘同志会が8月22日に愛宕山に籠城したという「愛宕山事件」の記念碑です。尊攘同志会12名が決起、内大臣木戸幸一邸を襲撃し失敗し手榴弾で自決を図り10名が死亡。後日残された2婦人がピストルで自決しています。

NHK放送博物館 玉音放送原盤
NHKの前身である東京放送局は1925年から1938年までこの愛宕山に放送局を置きラジオ放送を行っていました。8月14日23時25分から天皇の朗読が行われ、2回のテイクにより玉音盤は合計2種製作されたといいます。

靖国神社 遊就館 (有料)
阿南陸軍大臣の血染めの遺書
阿南陸軍大臣は天皇の聖断に従って終戦の詔書に同意した8月15日未明、陸相官邸で自刃しました。
パール博士顕彰碑
東京裁判で唯一被告全員無罪の意見書を出したインド代表パール判事を顕彰するため平成17年に建立されました。

巣鴨プリズン跡
戦犯を収容し、1948年(昭和23年)死刑判決を受けた東條英機ら7名の死刑が執行された場所。現在のサンシャインシティで、平和の碑がひっそりとあります。

雑司ヶ谷霊園
東條英機の墓所
東條英機ら日本A級戦犯7人は横浜で火葬され、遺骨は米軍により太平洋にまかれたといいます。雑司ヶ谷霊園はコースF-1-02東京墓マイラー-2で詳しく訪れます。参照ください。

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CATEGORIES

B:明治から昭和初期の東京

コース経路

Start小田急線代々木八幡駅北口→→JR原宿駅東口→→日比谷線神谷町駅3→→日比谷線神谷町駅3→→新宿線九段下駅1→→新宿線九段下駅1→→JR池袋駅東口→→End有楽町線東池袋駅

ウォーキング距離と歩数

9km 13800歩