Ar-05 神田からお茶の水を歩く
神田駅から外堀に沿って万世橋、聖橋を通り、さらに神保町の古本街を経て水道橋まで歩きます。
推奨する街歩きの起点
神田駅 お茶の水駅 淡路町駅 水道橋駅 神保町駅
主なポイント抜粋
江戸史跡
江戸城 筋違見附跡
加賀藩主前田利常によって寛永16年に完成しました。筋違とは中山道と上野寛永寺へ向かう御成街道が交差することから付けらました。説明版のみあります。
昌平橋
1691年(元禄4年)に徳川綱吉が孔子廟である湯島聖堂を建設した際、孔子生誕地の昌平郷にちなんで命名。神田川に架橋 の中で古くから存在する中山道の橋。現在の昌平橋は1923年(大正12年)に架け替えられたもの。
御茶ノ水記念碑
鷹狩りで2代将軍秀忠がこの近くの高林寺境内の名水で茶を点て、気に入ったことから地名となりました。
大久保彦左衛門屋敷跡の碑
時代劇でお馴染み天下のご意見番大久保彦左衛門の屋敷のあった場所。三河の家に生まれ徳川家康の家臣として関ヶ原の 戦いで活躍し徳川秀忠、家光に多大の貢献をした人です。
昌平坂学問所跡 (近代教育発祥の地)
幕府は朱子学を奨励し林家私塾の学問所を幕府の直轄として1790年(寛政2年)に設立しました。この学問所の存在が大学 が集まる神田の発展につながりました。
神田明神
随神門
銭形平次の碑
江戸幕府の尊崇する神社となり、1616年 (元和2年)に江戸城の表鬼門守護の場所に幕府により社殿が造営されました。神田明神下の長屋に住居を構えていたという設定から銭形平次の碑があります。
滝沢馬琴住居跡
1824年(文政7年)から12年間、信濃町に転居するまでこの地に居住しました。案内板のみあります。
神田上水懸樋跡
江戸時代に神田上水が神田川を跨ぐ地点に設置されていた懸樋。木樋や石樋が主に使われました。水道橋と水道橋駅の由
来になりました。
近代遺構
万世橋
1676年(延宝4年)の筋違見附門に付随する神田川に架けられた筋違橋がルーツ。現在の橋は1930年(昭和5年)アーチ橋に 架け替えられました。
聖橋
御茶ノ水駅の上で神田川をまたぐ聖橋は、湯島聖堂とニコライ堂を結ぶ橋であることから名がつけられました。神田川拡幅の大工事跡が確認できます。
湯島聖堂
孔子像
1690年(元禄3年)5代将軍綱吉により建てられた孔子廟であり、後に幕府直轄の学問所となりました。昌平とは孔子が生まれた村の名前です。孔子像は世界で一番高い孔子像といわれています。
近代レトロ建築
旧万世橋駅
竣工年:1912年(明治45年)設計:鉄道省。
かつて東京駅や神田駅ができる以前、中央線に万世橋駅がありターミナル駅として賑わいました。マーチエキュートにジ オラマやホームが再現されています。
山本歯科医院
竣工年:1929年(昭和4年)。
木造3階建,切妻造,金属板葺の診療所兼住宅です。創建時の様子を今でも良く残しており、関東大震災復興期における看板建築の貴重な遺構です。
東京復活大聖堂
竣工年:1891年(明治24年)設計:ジョサイア・コンドル。
ドーム屋根が特徴で、日本初で最大のビザンティン様式の教会建築といわれています。震災で大きな被害を受け1929年に修復されました。
山の上ホテル (休館中)
竣工年:1936年(昭和11年)設計:W・M・ヴォーリズ 。
本館の建物はアール・デコ調のクラシカルな内外装が特徴です。作家のカンヅメに使われることが多く、文化人のホテルとして知られています。
猿楽町町会詰所
竣工年:昭和初期。
猿楽町駐在所として建てられ、その後町会詰所として利用。外観の保存が良いため、映画やドラマで交番ロケ地として使用されてきました。
カトリック神田教会
竣工年:1928年(昭和3年)設計:マックス・ヒンデル。
キリシタン解禁後に早い段階から日本人のために開かれていた教会。震災により焼失しましたが、現在の聖堂が再建され、空襲も免れました。
旧博報堂本社
竣工年:1930年(昭和5年)設計:岡田信一郎。
2015年に取り壊されました。テラススクエア1階部分には、塔屋やファサードの装飾など旧博報堂の外観が復元されています。
学士会館
竣工年:1928年(昭和3年)設計:佐野利器。
震災後に建築された震災復興建築です。外壁が昭和初期に流行したスクラッチタイルで覆われた、当時では珍しい耐震・ 耐火の造りです。
看板建築 町屋
矢口書店
築年:昭和初期。
木造3階建て。古書を扱う矢口書店。外壁に石造りを擬したモルタル塗りの装飾が刻まれている堅牢な外観の看板建築です。
誠心堂書店
築年:1959年(昭和34年)。
戦後の看板建築です。
竹むら (和菓子店)
築年:1930年(昭和5年) 木造3階建
ぼたん (すき焼き老舗)
築年:1929年(昭和4年)
あんこう鍋いせ源本館
築年:1932年(昭和7年) 木造3階建
神田まつや (そば老舗)
築年:1925年(大正14年) 木造2階建
旧高畠邸(伊勢丹役員)
築年:昭和初期(1930年頃)。
新宿の伊勢 丹は昭和初期まで外神田にあり、その役員の屋敷としてつくられました。
都心に生きる古木
湯島聖堂のカイ
樹齢:̶-年 高さ:̶m 幹周:̶m
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