Ar-17 江戸川橋から目白を歩く
江戸川橋から目白通りと神田川に沿って旧細川邸、関口、 目白台、高田を通り目白不動、学習院大学、目白駅に至る までを歩きます。
推奨する街歩きの起点
江戸川橋駅 雑司ヶ谷駅 目白駅
主なポイント抜粋
江戸史跡
肥後細川庭園
船着石
幕末に細川家の下屋敷となり、明治時代には細川家の本邸となりました。
椿山荘 山県有朋邸跡
椿山荘は明治の元勲山縣有朋の屋敷跡で、自ら趣味である作庭を行いました。江戸時代から椿の景勝地でした。庭内には室町時代末期築の三重塔があります。椿山荘への入場は、宿泊者、利用者に制限されています。
金乗院 慈眼寺 (目白不動)
青柳文蔵の墓
丸橋忠弥の墓 鈴ヶ森の最初の磔
金乗院に江戸五色不動のひとつ目白不動尊があります。丸橋忠弥は由井正雪と慶安の変に加担したとして1651年に処刑。 鈴ヶ森の刑場で磔にされた最初の罪人となりました。青柳文蔵は私財や書籍を仙台藩に寄贈し、藩がこれを公開したこと
で青柳文庫と呼ばれる日本初の図書館となりました。
近代遺構
石川啄木最初の下宿跡
盛岡中学校を卒業直前に退学させられ、文学で身を立てるために上京して最初に下宿した場所です。案内板があります。
大井玄洞 像 (江戸川公園)
神田川の治水に尽力した大井玄洞の像があります。
鳩山一郎の像
鳩山和夫・春子夫妻の像
内閣総理大臣を務めた鳩山一郎の邸宅でした。音羽御殿の通称で知られ、戦後政治史の舞台でした。
学習院大学 乃木大将経営榊壇
1910年(明治43)、陸軍大将、院長でもある乃木希典自らが設計、私費を投じて建設したもの。台湾などの四境から採集 した磔石で築かれています。
近代レトロ建築
鳩山会館
竣工年:1924年(大正13年)設計:岡田信一郎。
鳩山家の業績を伝える記念館。1995年に大規模な修復工事が行われて竣工当時の姿に復元されました。
徳川黎明会
竣工年:1932年(昭和7年)設計:渡辺仁。
尾張徳川家伝来の美術品・文献資料等の収集・保管や公開をしています。渡辺仁設計の西洋館は麻布から移築しました。
日本聖公会 目白聖公会
竣工年:1929年(昭和4年)設計:坪井正太郎。
美しいロマネスク様式の建物は戦災による焼失を免れ、東京にある聖公会の中で唯一の戦前からある教会です。
日本バプテストキリスト教目白ヶ丘教会
竣工年:1950年(昭和25年)設計:遠藤新。
礼拝堂は遠藤新の設計でフランク・ロイド・ライト様式の建物です。自由学園明日館と似た、瀟洒な雰囲気を感じます。
旧学習院昭和寮
竣工年:1928年(昭和3年)設計:宮内省。
学習院高等寄宿舎として建設。スパニッシュスタイルの建物で、アールデコ調の美しい曲線装飾が特徴です。
學習院大学 北別館 (旧学習院図書館)
竣工年:1909年(明治42年) 設計:久留正道。
木造平屋建、桟瓦葺、切妻造。図書館として建てられ、外壁はペンキ塗装。現在は学習院大学史料館として使用。
學習院大学 東別館 (旧学習院別寮)
竣工年:1913年(大正2年)。
皇族寮として建てられた木造2階建。アメリカ系の建築様式と和風建築の要素も見える。正面玄関には馬車を寄せる車寄せがあります。
學習院大学 南1号館 (高等理科校舎)
竣工年:1927年(昭和2年)。
中等科・高等科の理科特別教場として竣工。玄関を中心にシンメトリーに計画されたH型の建物で外壁はスクラッチタイル貼り。
學習院大学 西1号館 (高等文科校舎)
竣工年:1930年(昭和5年)。
正面1階の外壁には砂岩、2・3階の外壁はスクラッチタイル貼りになっている。現在も教室棟として使用されています。
學習院大学 乃木館
竣工年:1908年(明治41年)。
全寮制を導入した乃木希典院長は総寮部内の一室に起居して、学生と寝食をともにしていました。木造平屋建で寄棟造の屋根。
現代建築
東京カテドラル聖マリア大聖堂
竣工年:1964年竣工。
丹下健三の代表作とも言える建築のひとつ。50年も前に建築されたとは思えない洗練されたデザインで、上空から見ると十字架を象っています。
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