Ar-11 広尾から麻布十番を歩く
大使館が集まる国際的な街、麻布台や麻布十番、隣接する六本木、有栖川記念公園を経て広尾までを歩きます。
推奨する街歩きの起点
広尾駅 六本木駅 麻布十番駅
主なポイント抜粋
江戸史跡
黒田長政の墓 (祥雲寺)
黒田長政は安土桃山から江戸時代初期にかけて活躍した武将で、秀吉の参謀であった軍師黒田官兵衛の子です。
有栖川宮記念公園
有栖川宮熾仁騎馬像
威仁親王は戊辰戦争で官軍を率いて戦い、この騎馬像は旧陸軍参謀本部前に置かれていました。この地は盛岡南部藩下屋敷で、1896年(明治29年)に有栖川 宮威仁親王の御用地となりました。
毛利甲斐守邸跡
岡島八十右衛門常樹ら十士切腹
水野家と細川家は赤穂浪士を厚遇しましたが、毛利家は罪人として冷遇したと伝わっています。六本木ヒルズ、毛利庭園は、かつては毛利甲斐守邸でした。乃木希典大将の誕生した地でもあります。
善福寺
初代アメリカ公使宿館跡
幕末に初代アメリカ合衆国の公使宿館としてそれまで下田に居たタウンゼント・ハリス以下の公使館員を迎えました。
親鸞聖人像
善福寺は平安時代、空海が関東一円に真言宗を広めるために麻布山として開山した都内最古の寺院のひとつ。鎌倉時代に は親鸞上人が越後から上洛の途中、善福寺に滞在しました。
近代遺構
善福寺
福沢諭吉の墓
福沢諭吉のお墓は、もともと上大崎の常光寺にありましたが、改葬されました。
二二六事件青年将校二十二志の墓 (賢崇寺)
二・二六事件で反乱軍とされて鎮圧され処刑されるなど、この事件に関わった二十二士の墓があります。
島崎藤村旧居跡
大正7年から昭和11年まで住み、最後の長編小説「夜明け前」をここで完成させました。
日本経緯度原点
この場所にあった東京天文台の子午環の中心が日本における経緯度の原点とされました。
乃木大將生誕之地
1849年(嘉永2年)、長府藩上屋敷(毛利甲斐守邸跡、現六本木ヒルズ)に生まれました。碑は昭和7年に建立され、再開発 によりここに移設されました。
近代レトロ建築
温故学会会館
竣工年:1927年(昭和2年)。
温故学会は塙保己一の業績を顕彰するため明治42年に渋沢栄一らにより設立。正背面にバットレスが立ち並び、中央の円形玄関ポーチが特徴です。
日本基督教団 麻布南部坂教会
竣工年:1924年(大正13年)設計:ヴォーリズ。
宣教師のヴォーリズはメンソレータムの近江兄弟社を設立。坂道を活かし礼拝堂のアーチを望むことができます。
安藤記念教会
竣工年:1917年(大正6年)設計:吉武長一。
維新後に上海などの総領事を務めた安藤太郎は自宅を寄付して教会を設立。礼拝堂は100年前の姿をしています。
旧松方正熊邸 (西町インターナショナルスクール)
竣工年:1921年(大正10年)設計:ヴォーリズ。
大日本精糖を起こした松方正熊の私邸。次女は駐日米国大使のライシャワー博士と結婚したハル・ライシャワーです。西町インターナショナルスクール。
都心に生きる古木
有栖川宮記念公園のイチョウ
樹齢:300年 高さ:25m 幹周:5.3m
善福寺のイチョウ
樹齢:750年 高さ:20m 幹周:10m
国指定の天然記念物。都内で最大のイチョウです。
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