東京レトロ街歩きガイド&マップ

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Ar-01 丸の内から銀座を歩く

東京駅から京橋、銀座と丸の内を経て新橋に至る、まさに 東京の中心を歩きます。

推奨する街歩きの起点
東京駅 大手町 日比谷駅 有楽町駅 銀座駅 新橋駅

主なポイント抜粋

江戸史跡

江戸城 数寄屋橋門跡
1629年(寛永6年)に仙台藩伊達正宗によって造られました。 有楽町マリオン前の交差点中洲の壁面に説明板があります。

江戸城外堀の石垣
北町奉行所跡
1805年(文化2)設立されました。遠山の金さん(遠山左衛門尉景元)も3年間ここで奉行を務めました。

南町奉行所跡 (地下に穴蔵復元)
名奉行と言われた大岡越前守忠相が手腕をふるった場所です。発掘調査で下水溝や井戸などが出土し穴蔵(地下室)が復元展示されています。由緒ある場所なのに、何と配電盤が碑になっています。どういうことなんでしょうね?

千葉定吉道場跡
千葉定吉は千葉周作の弟で、やはり北辰一刀流の剣術家。桶町千葉道場とも呼ばれ龍馬も通っていました。

佐久間象山塾跡
1851年(嘉永4年)私塾を開いて勝海舟、吉田松陰、坂本龍馬、橋本佐内などに西洋の兵学や砲術の教えを行いました。

佐久間象山塾跡
1851年(嘉永4年)私塾を開いて勝海舟、吉田松陰、坂本龍馬、橋本佐内などに西洋の兵学や砲術の教えを行いました。

太田道灌像
東京フォーラム内にあります。1958年 (昭和33年)、開都五百年を記念して彫刻家の朝倉文夫氏が制作。当初は旧東京都庁舎の前庭に設置されました。

京橋記念碑 京橋の碑
1875年(明治8年)当時の石造の橋柱。京橋は1959年(昭和34年)京橋川の埋め立てにて撤去されました。

江戸歌舞伎発祥の地
江戸歌舞伎は1624年(寛永元年)に中村座の初代中村勘三郎が中橋南地で櫓をあげたのが始まりとされています。

京橋の親柱
江戸時代より京橋は日本橋と並び格式の高い橋でした。明治5年の銀座大火後は石造アーチ橋になりました。その時代の親柱の遺構です。

近代遺構

煉瓦銀座之碑とガス灯
1872年(明治5年)の銀座大火の後、防火のため銀座煉瓦街が建設され銀座の名物となりました。

樋口一葉生誕の地
一葉は1872年(明治5年)に東京府構内の武家長屋で、東京府警視庁の役人(同心)の次女として生まれました。

三原橋横丁
レトロなアーチがかかる横丁には昭和25年から続く小さな飲食店街が数軒あります。ビルに囲まれポッカリと時空間が違う感じで、銀座唯一の袋小路横丁とのこと。

愛の像 (アガペの像)
昭和30年(1955年)、巣鴨プリズンの戦犯が記した「世紀の遺書」の出版収益金で、多くの出征兵士が通った東京駅丸の 内の駅前広場に設置されました。

井上 勝の像
井上勝は鉄道に生涯を捧げた「鉄道の 父」と称されています。戦時中の金属供出で撤去されてしまいましたが、2017年 に再建されました。

行幸通り
行幸通りは皇室行事と外国大使の信任状 捧呈式の馬車列が東 京駅から皇居に向かうときのみ利用されています。

近代レトロ建築

明治屋 本店
竣工年:1933年(昭和8年)。
地上32階の超高層ビルの京橋エドグランに再開発されましたが、本店ビルは耐震性を高めてそのまま利用されています。

鈴木ビル
竣工年:1929年(昭和4年) 設計:山中節治。
上部の窓は馬蹄形、その他の窓はデザイ ンが異なっているの が特徴。当時は公演 などの貸しスペースだったようです。

奥野ビル
竣工年:1932年(昭和7年) 設計:川元良一。
旧名「銀座アパートメント」で銀座屈指の高級アパートでした。2つの建物が左右対称に連結しています。

和光時計台
竣工年:1932年(昭和7年) 設計:渡辺仁。
旧服部時計店。銀座を代表するビル。基礎工事にかかった直後に大震災が発生、構造は鉄骨鉄筋コンクリート、外壁は 強靭な御影石へと変更されました。

銀座電通ビル
竣工年:1934年(昭和9年) 設計:横河工務所。
高さ制限31m上限で建てられ、当時和光より高く銀座随一でした。エントランス上部に社章とレリーフがあります。

中央区立泰明小学校
竣工年:1929年(昭和4年)。
震災後のいわゆる復興小学校と呼ばれる建築です。空襲にも耐えて校舎の壁にはツタが絡み、表現主義と呼ばれる建築様式のアーチ窓などの特徴があります。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
竣工年:1872年(明治5年)。
日本最初の鉄道路線の起点として開業した新橋停車場の駅舎を当時と同じ場所に、開業当時の外観で再現しています。

日本工業倶楽部
竣工年:1920年(大正9年)設計:松井貫太郎。
大正期らしいモダンな要素が盛り込まれています。再開発されましたが、建物の三分の一を残して以前あった姿そのまま に復元されました。

丸の内ビルディング
竣工年:1923年(大正12年)設計:桜井小太郎。
昭和戦前期で最大のビルで、東洋一のビルといわれました。2002年に高層化し低層部に面影のみを残す腰巻ビルになりました。

東京駅
竣工年:1914年(大正3年) 設計:辰野金吾。
豪壮華麗な洋式建築でドーム状の屋根があり、アムステルダム中央駅がモデルという説もあります。2012年に復元、補強工事を行いました。

東京中央郵便局
竣工年:1931年(昭和6年) 設計:吉田鉄郎。
2012年に再開発によりJPタワーになりましたが、旧東京中央郵便局の構造躯体はそのまま残す形で保存されています。

三菱一号館美術館
竣工年:1894年(明治27年)設計:ジョサイア・コンドル。
丸の内最初の洋風貸事務所ビルとして1894年(明治27年)に建てられた旧三菱一号館です。これを2010年に美術館として復元、再建。

丸の内パークビルディング
竣工年:1928年(昭和3年)。
丸ノ内八重洲ビルは保存が要望されていましたが解体され、ファサードの一部が外壁として保存・活用されています。

明治生命館
竣工年:1934年(昭和9年) 設計:岡田信一郎。
古典主義様式の最高傑作として高く評価されていました。戦後はGHQに接収されアメリカ極東空軍司令部でした。再開発 でも保存が実現しています。

旧第一生命(GHQ)
竣工年:1938年(昭和13年) 設計:渡辺仁。
戦前の日本近代建築の金字塔的作品でした。終戦後は連合国軍総司令部(GHQ)として接収されました。DNタワー21に再開発され、外観は保存されています。

看板建築 町屋

酒蔵 秩父錦
築年:1927年(昭和2年)町屋。
典型的な町家の構えを良く残しています。銀座に残る数少ない町家建築です。

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