東京レトロ街歩きガイド&マップのコンセプト
私は東京生まれ、東京育ちなのに東京のことを知らない。若い時は知ろうとも思いませんでした。この同じ場所、同じ道で、ほんの少し前の親の世代では空襲の記憶が、もっと前には関東大震災、いやいやもっと遡れば江戸時代には武士が闊歩していただなんて思いも至りませんでした。
歴史は過去の出来事で、教科書の話だったんです。それが時を経て、年齢を重ねると、今とても知りたいと思えてきました。そう思うと、東京には新しいビルや再開発された街並みだけではなく、これまで見えてこなかった江戸の痕跡、明治、大正、昭和と近代の面影が沢山あることに気づき始めました。
折しも、歳を重ねメタボになり、ダイエットを決意。ジムでマシンのテレビを見ながらトレッドミルやエアロバイクをやっても、公園を何周か歩いてみてもちょっと虚しさを感じていました。定年後には、さらに家に引きこもる時間も長くなり、体力も落ちるはお腹も出てくらはで「これじゃいけない」と一念発起、東京中を歩き回って東京の「在りし日」を再発見しようと思い立ちました。
ネットでも、書籍でも街歩き情報は溢れています。いろいろな人のブログは読んで面白いし、各区は区内の歴史、史跡などを紹介していて詳しい街歩きコースも紹介しています。ただ、いざ自分が街歩きをしようとすると、そういう情報はあまり役に立たないことに気がつきました。詳しい場所が出ていない、地域が限定されている、…テーマが一貫していない。帯に短し襷に長し。そう思っている人は少なからずいる筈です。私が日頃感じている不満は…
- 街歩き情報がメジャーな観光ポイントに偏重している
- 自治体などは断片的、孤立した情報で一貫性に欠ける
- 見栄えのしない歴史的な説明版などは無視されている
そこで、この二つを同時に解決するのが「東京のレトロを発見する街歩き」だと思いつきました。「新しい学び」と同時にウォーキングでの体力維持とダイエット。やりたい東京レトロ街歩きは自力で作るしかないと思い至りました。
レトロな東京
都心でも再開発で大きなビルができると、周囲も整備されて綺麗になる反面、画一的で何か違和感がある。新しい高層ビルが整然と立ち並ぶ東京で、街の一角に、昔若い頃に見慣れたレトロな昭和の商店が頑張っているのを見ると、何故か、頑張っているなと思ってしまう私がいます。昭和のごちゃごちゃして混沌とした街並みも悪いものではないと思えてくる。
また、人通りの多い歩道の生垣に、さりげなく立っている歴史の痕跡を示す看板が立っている。100年以上前に、まさにこの場所で、この道を教科書にも載っていたあの人が歩いていたんだ…急に歴史が身近に感じるようになってきました。
そんな昭和の面影もどんどん消滅していく東京。東京のレトロってなんだろう。
- 教科書やドラマ、映画で見ていた江戸城
- 大名屋敷や古くからの寺社、江戸下町の痕跡
幕末の騒乱や明治維新を経て、近代でもこんなにあります。
- 街中にある震災、戦災の慰霊や遺構
- 戦前まで東京は軍事施設だらけだった。軍都東京の遺構
- 震災や戦災を免れた近代レトロ建築や看板建築や町屋
- 公害や再開発工事を免れた都心に生きる古木
- 歴史上の有名人の墓が東京にたくさんある
ちょっと考えただけで、これだけのものが現代の東京に散在している。これは東京の財産です。思い立ってから、結構な時間をかけてこれらの情報を書籍とネット情報で集めて集約、統合しました。かくして、自分がやりたかった東京レトロ街歩きガイド&マップの完成です。
東京レトロ街歩きガイド&マップ
目指したのは、「観光じゃない」「食べ歩きは除外」、新しい学びがある少し真面目だけど、オタク未満。そして学びのあるウォーキングができること。
そのためにエリアを決めて、そのエリアの時代横断的なレトロポイントを探索するという「エリア別」、あるテーマに沿って関連する訪問ポイントをエリアに拘らず訪問する「テーマ別」のどちらでも街歩きができるようにしました。マップはgoogleマップにピンを立てガイドできるスタイルにしてあります。
エリア別のコンテンツ
- 丸の内から銀座を歩く
- 霞ヶ関から虎ノ門を歩く
- 赤坂見附から紀尾井を歩く
- 九段下から神楽坂を歩く
- 神田からお茶の水を歩く
- 日本橋から人形町、小伝馬町を歩く
- 築地から佃島、月島を歩く
- 芝公園から麻布台を歩く
- 三田から白金、泉岳寺を歩く
- 白金台から高輪を歩く
- 広尾から麻布十番を歩く
- 青山から神宮外苑を歩く
- 新宿御苑から旧甲州街道を歩く
- 箱根山から早稲田を歩く
- 後楽園から小石川を歩く
- 文学と坂の町 本郷を歩く
- 江戸川橋から関口、目白を歩く
- 護国寺から雑司ヶ谷、池袋を歩く
- 谷中から根岸、千駄木を歩く
- 寛永寺から上野公園を歩く
- 浅草から向島を歩く
- 両国橋から回向院、本所を歩く
- 富岡八幡宮から深川を歩く
- 小塚原から旧日光街道を歩く
テーマ別のコンテンツ
- 江戸城を極める
- 江戸五街道四宿
- 徳川将軍家ゆかりの墓所
- 忠臣蔵 吉良邸から泉岳寺へ
- 江戸の六地蔵
- 本郷の文芸人の足跡
- 今に残る近代レトロ建築
- 軍都だった東京の遺構
- 大学はタイムカプセル
- 昭和の雰囲気漂う商店街
- 消滅寸前 昭和の飲み屋街
- 戦後の東京をデザインした建築家
- 隅田川の橋を渡る
- 都心に生きる古木
- 東京の中の外国 大使館セレクト
- 有名人のお墓を訪ねる 東京墓マイラー
ガイド&マップの構成
それぞれの街歩きガイドのページ構成です。ガイドは約200ページの電子書籍の形式になっているPDFファイルです。
①はエリア別、テーマ別ガイドの表紙で注記があり、②ページは街歩きのメニュー選択画面で、選択してタップをすると、③の個々のガイドの表紙ページにジャンプします。全体の概要説明が書いてあり、街歩きのマップの呼び出しをタップします。④はマップのピンが立っているスポットについての内容説明になっています。また全ページにメニューへの戻りやマップ呼び出しのリンクボタンが設置してあります。iPhoneではgoogleマップのピン表示が消える場合があり、このマップ呼び出しで復帰します。
更にガイドの内容を細かく見ていくと、図のような構成になっています。「エリア別」「テーマ別」のそれぞれのコース毎にマップ概要や最寄駅を示す表紙と、ポイント一覧のリストがあって、続けて全ポイントの年代や出来事の解説が簡潔にわかる構成になっています。マップもガイドもピンはジャンルごとの色分けがしてあって、ポイントを選択する場合にわかりやすくなっています。膨大な情報量の解説部分はマップ情報と並んでこのガイド&マップの最大の強みです。調べる手間が省けて、事前検討もすぐにできて、街歩きのハードルがぐっと下がります。
スマホでの操作性では、マップの呼び出し以外にも、ガイドには各ページに「メニューへ戻る」「テーマトップへ戻る」「次へ進む」などのページジャンプのリンクが設置してあり、約200ページのどのページへも素早くアクセスできます。
ガイドからは訪れるスポットにピンが立ったGoogleマップをオンラインで呼び出します。
Googleマップのズームでコース全体の俯瞰から、拡大して碑や案内板のような探し難い場所までピンポイントで把握できます。また自分の位置や向いている方向が常にわかるので、迷わずアクセスできます。
実際の街歩きでは、ガイドとマップを交互に参照しながら歩くのが効果的です。事前に訪れるスポットの年代や出来事を事前に把握しておくことで理解が深まりますし、「ここはパスをしよう」などの検討もできます。
この東京レトロ街歩きガイド&マップはコンセプトにあるように自分がやりたい街歩きのコースを種々の情報を集約しながら設計したもので、実際に検証したコースではありません。
十分に調査したつもりですが、歴史に造詣が深い訳でもありませんから間違いや勘違い、現状と異なるところがあり得ます。今後、ウォーキングでダイエットに励みながら、このコースを自ら検証し、さらにレベルアップさせていくのが東京In-depthのミッションと考えています。この経過は随時、Blogにて公開していきます。
では東京レトロ街歩きガイド&マップの内容を見てみましょう。